バンコクの道端で、止まれ!?
【バンコク ファランポーン駅】
この駅は、タイ国鉄の駅で、東京で言うところの東京駅です。
近場だと、<アユタヤ>や<フアヒン>。
遠いところだと、北は古都・<チェンマイ>。
東北地方の<ノンカイ>、
南は<スラーター>からプーケット島に。
さらに遠いところだと、南下すると、
同じマレー半島にある<マレーシア>や
その始発駅がここ、ファランポーン駅。
ファランポーン駅、駅前の大通り
駅前は、大きな通りになっています。
久しぶりにこの辺を歩いたときのことです。
片道4車線、もう一方は片側6車線、両側10車線の大通りです。
この横断歩道を渡るために、まず第1車線目は、信号のない車線を渡る必要があります。
変な作りです。
しかも、中央分離帯のところに、もう一つ歩道用の信号があります。
それを渡ると、もう一つ、信号があります。
でかい道路なんです。
いざ、横断
何度も歩いたことのある道ですが、さすがに10車線を渡るときは、緊張します。
知らない人でも、渡ろうとするタイ人がいれば、そばについて、一緒に渡ります。
地元タイ人は、慣れています。
付いていけそうなタイ人が、同じタイミングでいれば、
勝手に“先輩!”“師匠!”と崇めて、付いていきます。
今は、地下鉄もできてます。
そばに地下道への階段もあるので、地下に潜れば、
反対側にあるファランポーン駅に渡れます。
でも、あえて、この横断歩道を渡りたかったのです。
日本にはない、この大きは車道の中央分離帯に立って、
行き交うタイの自動車、タイの経済を浴びたかったのです。
ダンディ・タイ人
歩道から、車道へ下り、渡ろうとしたときです。
たしか、近くの歩道で、井戸端会議していた<おっさん>。
その知らない<おっさん>が、僕の行く手を阻むかのように、
僕の前にやってきて、背を向けたまま、腕を伸ばしてきました。
一瞬、
「ん??ん??なんだ?こいつ」
と怪しみました。
井戸端会議をしてるのか。
待ち合わせしてるのか。
何をしてるのか、訳わからない<おっさん>は、
目に入っていました、あ、いるなって。
その<おっさん>が、車道と僕の間に入り、僕の前に立ち塞がったのです。
そして、半身振り返り、黙って、僕に手の平を見せました。
「!ちょっと待て、そこの小僧」と、言ってるかのようで、
なんだかわからない貫禄を感じました。
「え?ひょっとして・・・?」
この考えは、正解でした。
「車が来てるから、ちょっと待て」
ということでした。
数台、車が通過すると、ゆっくり顎を下げながら
“うん”と頷き、「OK!」と親指を立ててくれました。
「えーーーーーーっ?」僕のためだけに、
この<おっさん>・・・<おじ様>、交通誘導?なんていい人。
タイ語で、「ありがとう」とワイ(๑╹人╹๑ )をしながら返事をすると、
ちらっと僕の方を見て、
何も言わずにまた、近くにいる<おじ様>の友達のもとへ戻り、
おしゃべりを再開しました。
超ダンディに見えました、お父さん、おじ様、いや、タイ人紳士。
このおじ様は、何者なのかはわかりません。
でも、ステキな一期一会でした。
良いおじさん、タイ人でした。
タイでいい旅を
タイでは、わりと、知らない人との一期一会があります。
タイ人は、知らない人でも、声をかけてくるし、
知らない人へも、心温かくなる笑顔を見せてくれます。
だから、微笑みの国タイと言われるのです。
友達や彼女・彼氏と行く旅も、楽しいけれど、
たまには、ひとり旅もいいと思います。
こういう楽しい事件は、
ひとり旅だからこそ、出逢える出会いだと思います。
GWや夏休みにタイへ行かれる方、ちょっと周り見渡すと、
タイでは楽しいドラマが待っているかもしれません。
良い旅を。
ファランポーン駅からの旅
日本で言うならば、首都東京の東京駅に相当します。
<近場の旅 from ファランポーン駅>
近場の旅であれば、遺跡がたくさんあるアユタヤ。
いいところです、アユタヤ、象に乗れます。
バンコクからちょっと南にあるの王室の避暑地、フアヒン。
皇室の葉山御用邸のような感じです。
アユタヤやフアヒン辺りは日帰りができます。
<寝台車 fromファランポーン駅>
日本では、だいぶ、運行本数が減っている寝台車。
乗り心地が最高の寝台車も、タイではまだ運行しています。
北は、古都チェンマイへ。
東北地方は、ノンカイ。
南はプーケット島へ。